母は私が子供を産む気がないのを知っています。
私が子供嫌いなことや、
私が何に幸せを感じているのか、など
子なしでいることについての理由を伝えてあります。
父の死後、家族の中で大きく人生観が変わりました。
ポジティブなのかネガティブなのかわかりませんが
「人間いつ死ぬかわからない」という
ことを痛感させられたのです。
「今、自分がしたいことをして、幸せを感じられるなら
それで良いじゃないか!明日死んでも後悔しない生き方を」
というような意識が私の中でも芽生えました。
結局、幸せは自分が基準さ!
だから母も私に対して「子供を産め」とは言いません。
「あなたが幸せなら、それでいいんじゃない?」
というスタンスです。
ただ、表向き私に対してはそんなことを言っていても
もしかしたら内心は産んで欲しいと思っているのかも
しれないな、と最近感じるようになりました。
それは、母が「孫」を望んでいる訳ではなくて
女性として出産と育児を経験して欲しいという気持ち。
家族が増える幸せを感じて欲しいという気持ち。
それが伝わってくる。
人生経験として出産と育児が価値あるものだということや
母自身がどんなに幸せな気持ちを味わったか、
子供が居て良かったと思えた時のことなど
たまに私に話して聞かせることがあるのです。
そんな時の母の表情がせつなそうに見えた。
先日も昔の家族旅行の写真を持ってきては
「このときは楽しかったね」なんて言ったり。
私の生まれた日の新聞を父が保管していてくれた、と
その新聞を持ってきたり。
私は確かに愛されていた。
大切に育ててもらって。
良い思い出も沢山あるし、両親にはとても感謝している。
私にとっても過去の家族の思い出は楽しくて幸せで、
この家に生まれてきて良かったと本当に思う。
でも、それは過去になってしまった。
「あの時はよかった・・・でも今は?」という気持ち。
絶対に戻れない時を思い出しても涙しか出てこない。
眩しすぎて、光が強すぎて胸が痛くなる。
いつまでも過去にしがみ付いていても今が見えてこない。
これからの人生が、未来が見えてこない。
母は過去の家族の思い出を私に話すことで
「子供を持つのもいいものよ」
「家族が増えるっていいものよ」
って言いたいだけなのかもしれないけど、
私にとってはまったくの逆効果です。
「こんな幸せも過去になってしまう」
「家族だっていつまでも一緒に居られない」
と、今がよけい虚しく見えるのです。
そう考えると母に対して心の底から
申し訳ない気持ちにさせられます。
すべて父の死のせいにしているみたいで
父に対しても申し訳ない気持ちでいっぱいです。
とっても、とっても申し訳ない気持ちで一杯だけど
私は私。
両親みたいには生きられない。
だから自分だけの幸せを見つけるしかないのです。
ごめんね。
でも、これが私の選んだ生き方だから。
これが私の考える幸せだから。
今も幸せだって言えるよ。